転職チャレンジ!〜会社を辞めたい人の為の仕事の探しとやめ方まとめ

会社への不満解決策

カメラマンアシスタントの仕事で人の怖さを痛感し、逃げるように退職!

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カメラマンのアシスタントの理想と現実

私が社会人1年目に選んだ仕事は“カメラマンのアシスタント”でした。

写真を撮るのはもちろん好きでしたが、周りと群を抜くほど知識や技術に長けたわけではありません。

カメラについてこれからプロとして学んでいけたら良いな、という想いでした。

たまたま見た求人情報誌に載っていた「冠婚葬祭のカメラマンアシスタントを募集!」という掲載を見て、「これだ!」と思ったのを覚えています。

いざ、面接をして数日後には合格の電話を頂いて働くことにはなったのですが…初日で言われた言葉は「合わないと感じたら辞めた方がいいよ」というものでした。

それを聞いた時は何のことか、とよくわかりませんでしたがすぐにそれを理解することとなりました。

朝一から「じゃあついてきて」と連れていかれた先は、お葬式会場。

今でも不思議に思いますが、お葬式を会場でやっている風景をスナップ写真として撮るお仕事です。

つまり、お焼香をあげたりお坊さんがお経を唱えている時の参列者の写真を撮るのです。

中には、お経の最中に眠ったりしているおじいさんがいたり、隣と談笑している人まで…。

「あれ、お葬式ってこんなんだったかな…」と思うような人たちも数多くおりました。

宗教の違いによってお坊さんが違ったり、1番びっくりしたのはまるでチンドン屋さんのように楽器を鳴らしながら何人かのお寺さんが入ってくる、というようなお葬式まで…。

ただ、やはり嫌な予感はすでにしていましたが、カメラマンになると写真を撮るためにあちこちに移動しながら撮る時に遺体が写らないように“ご遺体を確認”しなければならないのです。

お葬式というのは毎日あるもので、毎日毎日知らないご遺体を間近で見ることになります。

私は見習いだったのでご遺体を見ることはありませんでしたが「いいものではないよね」と先輩たちは言っており「中には見ていられないものもある」とまるで暗示のように言葉を投げかけられました。

そしてそれから見たものは、参列者の悲惨なほどの泣き声やお焼香の時に泣き崩れて立てなくなる人、あまりにりも小さな棺桶だと思っているとやはり赤ちゃんのお葬式だったり、中高生くらいのお葬式は見れたものではありませんでした。

この時からすでに憧れのカメラマンから理想が離れていった気がしました。

カメラマンの仕事で恐いのは幽霊と生身の人間だった

他にも仕事はたくさんありました。

朝一にはお葬式会場に届ける遺影を作って車で配達し、遺影を飾る。もしくは会場の机に置いて帰ります。

ここでまた先輩の一言「お葬式会場だからね…いるからね」というもの。もうここまでくると「あぁ、なるほど」と思わざるを得ません。

幽霊が出る。

しかもこれもまた不思議に思うのですが、どうしてこう幽霊というのは女性であることが殆どなのかということと、トイレに出没したがるのか、ということ。

泣き声が聞こえるということでしたが…私は1度も聞きませんでした。

が、1人で遺影を届けに行く時にはいつ聞くか、いつ聞くかと気が気ではありませんでした。

しかし一度だけ奇妙なことがあり、遺影を届けに行った際にどの位置に遺影を置くかと考えていた時、すでにロウソクには火がつけられていたのですが、その内の一本だけロウソクがフッと消えたのです。

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端の方や周辺も消えるならまだしも、密集したロウソクの中央付近だけ一本消えたのです。

もちろん風が吹くようなものは一切ありません。

様々な人から色々と聞かされていた私は、「幽霊が…」と思いすぐに会場を後にしました。

こんな恐怖を毎日毎日味わうのかと思うと、この時すでに仕事への熱が冷めていました。カメラのことどころではなくなっていたのです。

そしてもう一つの恐怖は、人。

お葬式会場などと特殊な職業についている人はやはり変わった人が多いのか、人の死をジョークにしたような会話で笑ってみたり、横柄な態度でカメラマンを見下してみたりと毎日会いに行くのが怖かったです。

この給料泥棒が!と怒鳴られショック!そのまま退職

すっかりこの仕事に嫌気のさしてしまっていた私は、「辞めたい」と常に思うようになっていました。

お葬式のことだけではなく、ついには人間関係さえもギスギスしたものに…。

年の若い先輩が3人ほどいましたが、その先輩たちのうちの1人は新人教育に興味がなく質問などをしても何も構ってもらえず、残りの2人は仕事こそ教えてもらいましたがまるでその仕事を奪うようにし「私がやります」と言っても「いいから」と言われてやらせてもらえず、社長に相談しても「そうなの」としか言われませんでした。

パートのおばさんからは、やる気があるのかないのかわからないとも言われました。

次第に先輩たちは私が近くを通るだけで舌打ちをしたりと、いじめに近いような仕打ちになっていきました。

今考えると「辞めたい」という態度がどこかで現れていたのかしれませんが、仕事をさせてもらえない苦しみはよりやる気の喪失につながりました。

そしてある時、子供の記念写真を撮るという初めての仕事があったのですが何をしていいのかわからず、相変わらず何かを聞いても仕事は与えてもらえず呆然。

それでも写真撮影は無事に終わりご家族も満足した表情で帰っていったのですが、社長補佐の方から突然「この給料泥棒が!お前なんていらねーんだよ!お前がいると子供が恐がるんだよ!」と言われ、当然相当なショックを受けました。

そのまま私はショックのあまりに会場のトイレで泣き崩れ、悪いこととは思いますがそのまま帰宅し2度と会社と連絡を取ることはありませんでした。

反対に会社から何か連絡が来ることもありませんでした。

以前に「何人も仕事を辞めている人がいる。あの子はこうだった、ああだった」と辞めた人側に責任を押し付けていましたが、もしかすると私と同じようなことがきっかけでやめたのでは、と思いました。

結局は人は足りていて、何のために募集をかけていたのかもわからないですし、何を聞いても「忙しいから」とか「自分で考えろ」とか教えてもらったと思ってもそれを全部「やんなくていいから」と仕事を奪われ…あれは一体なんだったのでしょうか。

少人数でアットホームに初めの頃は見えていましたが、ここの空気に馴染めないならいらない、ということだったのでしょうか。

それからも何度もその会社の求人情報は載っていました。

今では自分でも素晴らしいと思える職に就いたので求人情報は見なくなりましたが、周りの噂だと未だにちょくちょく求人があるとのことでしたが。

幽霊もご遺体も怖かったのですが、やはり人が一番怖いのだと言葉ではなく、身をもって知った体験でした。





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