「気に入らない」というだけの理由で上司に怒鳴られる毎日
私は25歳の専業主婦です。
半年前勤めていた事務職の仕事を辞めました。
仕事内容は、関東地区の局長の元でアシスタントとして、局長のスケジュール管理やメールのチェック、書類のチェックをしていました。
秘書のようなものです。
初めての事務職だったので、始めのほうはいろいろなしきたりや処理方法を覚えるのに必死でした。
一つ小さな事でも間違えると局長に注意され、その後のチェックが厳しくなります。
事務職ってこういうものなんだ、と少しの感心と、できない自分への苛立ちを覚える日々でした。
3ヶ月が経ち、業務にだんだんと慣れが出てきても、局長は細かいことで私を叱り、会議室に呼び出しました。
私の間違いもありましたが、叱られることの多くは局長の機嫌によるものでした。
何か違うのではないか、とここで私は思い始めます。
局長のアシスタントは、局長しか知らない極秘の事柄も扱っているとのことで、他の社員と仲良くしてはいけないという決まりがありました。
そのため私は社内でいつも一人でしたが、ある日噂を耳にしました。
どうも局長が私を気に入らないようなのです。
なるほどそうか、だから無意味なことで怒られていたんだ、と気づきました。
私の前にこのポジションにいた人は、局長と毎日のように飲みに出かけるほどの仲だったそうなのですが、私は結婚をしていたので仕事後はまっすぐ家に帰っていたのです。
1.局長に退職の意志を悟らせないようにご機嫌取りをするようにした
私は、人間としての信用を失っている人と一緒にいることはできません。
そこで一気に、頑張ってきた、そして怒られても頑張ろうとしていた仕事への熱意が急激に冷めました。
辞めよう、と決意します。
ミスがないようにと細心の注意を払って仕事をしていても、局長の好き嫌いで怒られるのであればもう仕方がない。
局長の機嫌を取ってやろうじゃないか、と。
私の中で、辞めたいという気持ちを相手に悟られたら終わり、という焦りがあったのです。
以前、会議室で怒られている際に、「もう辞めたいんだろ?辞めちまえ」と言われたことがあります。
いつも怒られていたので、浮かない顔をしていたからでしょう。
辞めてくれてもこちらは一向に構わないから、ということでした。
それでも、「やります」と言って続けた理由は、辞めるときには、相手をギャフンと言わせて辞めたいという気持ちがあったからだと思います。
辞めたい気持ちをどうしても隠したかったのです。
そこで、局長と仕事後飲みに行くことにしました。
お酒を共に飲み、局長の日頃の鬱憤を聞いてやるだけで、お気に召したようでした。
スポンサードリンクこの人も可哀想な人だ、と心の中では見下げていたのを覚えています。
仕事中も、局長と話すときは目をキラキラとさせるようにして、あたかも「貴方に仕えています」というような姿勢で挑みます。
それからは、無意味に怒鳴り散らされることは減りました。
2.退職に向けて局長の机周りをきれいに整理整頓!
局長は出張で席を外していることもしばしばありました。
そのうちに、私は局長のデスクを綺麗に整理整頓しました。
埃がたまったパソコン周りを綺麗に拭き取ったり、雑にまとめられた資料をまとめてファイルに綴じたりしました。
局長が心地よく仕事が出来るように工夫したのです。
この行動は、同棲していたカップルが別れる前兆に似ているような気がします。
女性側が男性側に不満があって別れようと心に決めているとき、掃除や洗濯、料理など、家事をきちんとこなすケースが少なくないといいます。
私も以前、そのような状況で同じ行動を取ったことがあるのです。
自分は正しいという証明と、この状況下で別れを切り出すという、相手の意表を突くことが重要なのです。
3.嫌な感情を表に出さず、常に余裕の表情を意識した
嫌なことをしているとき、人の表情は険しくなったり、虚ろになるものです。
でもその表情のままでは、嫌だと思っているのだろう、ということはすぐにバレてしまいます。
私は常に姿勢を正して、余裕の表情で仕事に臨みました。
あたかも仕事に集中しているかのように、です。
そうすると、局長は私に頼み事をし辛くなり、結果無駄な労力を使わなくて済みます。
少し前までは、すぐコピーを取ってこいだのお茶を買ってこいだの指図をされていましたが、その回数が減りました。
さらに、余裕の表情でいることは、何事も問題なく、スムーズに仕事ができている、という証にもなります。
前のようにアタフタしたりしては、ミスしていなくともミスしたように見えてしまうのです。
4.退職するのを気づかれないように、不要な書類やデータを削除
事務職では膨大な資料が毎回コピーされ、どんどん溜まっていきます。
必要なものは局長が持っているし、もう辞めようと思っている私にとってはどうでもいいものばかり。
接して局長や周りの人には悟られず、さらりと全てシュレッダーにかけました。
中には私のメモ書きもあるし、私が辞めた後、私の残したものが一つ足りとも出てこないように注意しました。
さらには、自分がよく使うパソコン上のフォーマットも、使わないものから削除、ゴミ箱からも削除しました。
この会社に、私がいたという歴史が一切残らないようにです。
私にとってはこの会社にいたことは恥でした。
以上のことを日々実行しながら、最後はあっさりと退社しました。
辞めることを伝えたときの局長のとぼけた顔は、忘れたくても覚えていますし、笑えてきます。
ストレスで絶えなかった腹痛も辞めた瞬間に治って、今はとても幸せです。

2019年現在の今は転職の絶好のチャンスです。タイミングを逃すと転職が難しくなるのは間違いありません。
就職氷河期と比べ、好景気の今は完全な売り手市場。
企業も積極的に採用を進めており、条件面も格段にアップしています。
しかし、好景気には必ず終わりが訪れ仕事が無くなる時が必ず来ます。
実際に、『オリンピック前には状況がガラっと変わる。』と予測する専門家も少なくありません。
また、年齢とともに転職が難しくなるのは言うまでもないですよね。
将来的な転職を考えているのであれば、人生を失敗しない為にも、1日でも早く行動をする事をおすすめします。

<よく読まれている人気記事>
